【要点まとめ】PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント

段取り

  • プロジェクトは日常業務とは違い、その都度、仕事の内容を決める必要がある。
  • 目標や計画を立てて、プロジェクト成功のシナリオをつくる。
    • 「とにかく始めよう!」は失敗につながる。
  • 関係者とは常にコミュニケーションを図り、共通認識を持って協力し合う。
    • ステークホルダーの期待を確認する。
  • 多角的にプロジェクトを管理し、プロジェクトのグレーゾーンを無くす。
    • 木の前に森を見る。
  • キックオフミーティングでプロジェクトを始動する。
  • プロジェクトの目標を具体的かつ明確にする。
  • WBSをつくって、やるべきことを明確にする。
  • 役割と責任をきちんと決める。
  • 困ったことを具体的にして、協力し合う。
    • 難しいと感じていることを具体的にすると協力しやすくなる。
  • それぞれの作業が、カレンダー的に、いつ終わるのかをハッキリさせる。
  • 作業の順序を意識して、後工程の人を待たせないようにする。
  • クリティカル・パス上にある作業に集中する。
  • スケジュールを立てて、目標達成のシミュレーションを行う。
  • 個人にかかる負荷をチームで減らす。
  • チーム全員で積極的にリスク対策を行う。
  • 納期を守るため、スケジュール短縮に挑戦する。
    • 成果物を減らす、並行で作業を進める、資源を追加するなど。
  • チームで助け合って、プロジェクトを成功させる。

ゴール設定

  • 自分たちで目標を設定し、「絶対、達成するぞ!」という意気込みで臨む。
    • 自分たちで目標を決めると自発的になる。
  • SMARTの法則に従って、明確な目標を設定し、みんなが同じ方向を向くようにする。
    • SMARTの法則
      • Specific:具体的でわかりやすい
      • Measurable:計測可能で数字になっている
      • Attainable:達成可能で現実的になっている
      • Relevant:プロジェクトで成すべきことや成果に特化している
      • Timely:期限が明確になっている
    • 目標を設定する際は、5W1Hも意識する
  • 自分の持っている情報や知識、経験を評価し、必要な情報を収集し、実効性の高い計画を立てる。
  • 「やらないこと」を具体的に決めて、目標達成のために必要不可欠な「やるべきこと」に集中する。
  • 前提条件を徹底的に洗い出すことと、制約条件やその根拠を把握することがリスク管理の第一歩。
    • 前提と制約条件はプロジェクトに大きく影響する。
    • 制約条件の根拠を確認する。
  • 会議を含めた、あらゆる作業に対して、「いつ終わるのか」を明確にする。
  • 誰が、いつ、どのように情報を伝えるのかをハッキリさせておく。
    • 情報のやりとりについてプロジェクト関係者と共有する。
  • 「なぜ」と「何」の質問を繰り返し、本質的にやるべきことを明確にする。
    • 本当の原因を見つける有効な手段は、「なぜ?」と問いかけを繰り返すこと。
    • 「なぜ?」の次は「何?」という問いかけを繰り返す。
      • 問題を解決する、あるいは今後改善するために、視点を仕組みやシステムに向ける。
      • 個人の意識ではなく行動に焦点を当てる。
  • 失敗の道に向かわないためにも、まずは目的と目標の設定に全力で取り組む。
    • まず見るのは「相手」ではなく「ゴール」。

仲間

  • やったことがないプロジェクトでは支援や協力を求める。
  • 自分で目標を決め、絶対成功させるという信念で、プロジェクトにコミットする。
  • 個人の価値観を満足させられるようにプロジェクトを進めていく。
  • 影響力を発揮し、チームからの協力を引き出す。
    • 人を動かすために意識すべき6つの法則
      • 味方になると考える。
      • 目標を明確にする。
      • 相手の世界を理解する。
      • 相手にとって価値にあるものを見つける。
      • 関係に配慮する。
      • 目的を見失わない。
  • 責任者や権限を明確にし、役割分担することで、メンバー全員に当事者意識を持ってもらう。
    • メンバーの得意分野や適性、希望にあった役割を与え合う。
  • 強制的に状況共有する機会をつくり、チームの相互理解を深める。
    • コミュニケーションの時間をつくり、共通認識を持つ。
  • 具体的な行動の計画を立てるために、曖昧な表現は避ける。
    • 具体的な行動の計画を立てる際のNGワード
      • 行動が曖昧な表現
        • 管理する、監督する、把握する、確認する、チェックする、協議する、話し合う、議論する、調整する、調べる、研究する、勉強する、覚える、努力する、徹底する、図る、実践する、実行する、実施する、遂行する、運営する、推進する、進める、活用する、励む、踏ん張る、協力する、支援する、助言する、効率化する、有効化する、迅速化する、明確化する、定着化する、円滑化する、安定化する、共有化する、向上する、育てる、発展させる、企画する、浸透する、評価する
      • 行動ではなく頭で考える表現
        • 検討する、考える、意識する、心がける、頑張る、目指す
      • 程度が曖昧な表現
        • 具体的に、効率的に、明確に、ハッキリ、きちんと、しっかり、できるだけ、なるべく、もっと、可能な限り、極力、必要に応じて、積極的に、臨機応変に、迅速に、強調して、など
  • コミュニケーションの構造を意識して、円滑に情報共有できるプランを立てる。
    • 「誰が」「誰に対して」「どのような情報を」「どのような頻度やタイミングで」「どのような手段や方法」で伝え合うかを、事前に決めておく。
  • 意見の対立にきちんと向き合い、能動的に関係者の話を聞き、対立を解消する。
    • お互いが協力して意見が一致しているところと、相違点を洗い出し、対立の原因を特定し、目的を踏まえた上で、お互いが納得し合意できる最適な方法を生み出す。
  • チームで助け合うことで、1人ではできないことが達成できる。

リスク管理

  • ステークホルダー間で共通認識がないと、プロジェクトは失敗する。
  • できるだけ早い段階で、チームでリスクを洗い出し対策を練る。
  • リスク対策を振り返り、教訓を得る。継続してリスクを再評価する。
  • 計画や対応方法を変更する際は、適切な手続きを踏んで慎重に進める。
    • リスクだけではなく変更に対してもしっかりと管理する。
  • プロジェクトを俯瞰できるように、多角的な情報収集と、客観的な分析を行う。
    • 予定通りいかないのが大前提。
  • 「ということは」で繰り返し問いかけ、曖昧を排除し具体的にしていく。
    • さらに、「だから?」「どうやって?」も交えながら、未来志向で、前向きかつ建設的にトラブルを解決していく。
  • 「問題ないことが問題だ」という価値観をチームで共有する。
    • 問題歓迎の文化をつくる。
  • 好機のリスクを有効的に活用する。
    • リスクは悪いことだけではない。
  • チームメンバーの力をフルに活かすためにも、話し合い、助け合う。
    • 自分ができること、できないこと、得意なこと、苦手なことを理解する。
    • 自分ができないことは、できる人に気持ちよく助けてもらうことが重要。

情報共有

  • 相手の基準で考え、話を聞く。
  • コミュニケーションにより、まずは相手の価値観や背景を理解する。
  • 進捗状況を見える化し、チームで進捗を把握する。
  • 具体的な行動につながる進捗会議をする。
  • 進捗会議の度に、前提や制約を検証し、問題を見つける。
  • 具体的に何をやったのかの質問から本当の進捗が見えてくる。
  • すぐに手を打つべきか、みんなでチェックする。
  • 当初の計画であるベースラインと実情の差異を基に、具体的な行動計画を立てるか判断する。
  • 情報共有で、助け合いが促進される。

信頼構築

  • 第一印象を良くして、良い評価をもらう。
  • 聞き手が何を知っていて、何を知らないかを把握した上で話す。
    • ジョハリの窓の「盲点の窓」を小さくし「解放の窓」を広げる。
  • 共通点を見つけ、相手に合わせることで関係を構築していく。
    • 初対面の人とはお互いの共通点を見つける。
  • 「あり得るかもしれない」と信じることで、多くの人とより良い関係を構築する。
    • 「あり得るかもしれない」と思うと相手の話を聞けるようになる。
  • 人間関係は与え続けることでうまくいく。しかし、見返りを期待しないことが大前提。
  • ミーティングや飲み会など、お互いを知る機会を増やし、何でも話せる場をつくる。
    • 会えば会うほど好意を持つ。
  • 相手の感情、立場や状況を分かろうと努力し、何をすればコミュニケーションの目的を達成できるのかを考える。
  • メンバー一人ひとりに関心を持ち、個人の動機付けを行い、当事者意識を持ってもらう。
  • 期待に応え、約束を守り、責任を果たすことで信頼関係を築く。

付き合い

  • プロジェクトのステークホルダーを洗い出し、どう関わっていくかを検討する。
    • やっかいな人を把握して、どう付き合うかを考える。
  • 失敗の原因の捉え方次第で、「もう少し頑張ろう」と前向きになれる。
  • ステークホルダーと密にコミュニケーションし、一緒にプロジェクトの課題に取り組む。
    • 面倒くさい人からの不愉快発言をかわす。
  • 不平不満がある場合は、問題の行為や行動について直接本人と話し合う。
    • いない人の批判をしない。
  • 自分たちで対応できない場合は、外部から支援をもらう。
  • 合意したことを守る。相手が守っていることの確認もする。
  • ステークホルダーと上手く付き合い、プロジェクトを成功させる。

参考

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