【抜粋】科学的根拠に基づく 最高の勉強法
書籍情報
- 科学的根拠に基づく最高の勉強法
- 著者:安川 康介
- 内容:科学的に検証された効率的な勉強法が紹介されている。
- 補足:著者のYoutubeもおすすめです。根拠が示されているので個人的には好きです。
アクティブリコール
- 勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出すこと、記憶から引き出すこと
- ヒントが与えられた空欄問題や、複数の回答の中に正解が含まれる多肢選択形式問題を解くなどよりも、なるべく手がかりなしに、記憶から引き出そうとする作業の方が記憶の定着に良い可能性がある
アクティブリコールの方法
- 練習問題や過去問を解く
- 模試を受ける
- 暗記カードやフラッシュカードを使う
- 紙に書き出す
- 学んだことを誰かに教える
- 問題を見て、ただ答えを思い出す
白紙勉強法
用意するもの
- 自分の勉強したい情報(単語帳、教科書、参考書、本、新聞雑誌など)
- 白紙(要らないノート、使わないプリントの裏など)
- 書くもの(自分の好きな書き心地のペンや鉛筆)
やり方
- 英単語のリスト、教科書の章や段落、新聞や本など、覚えたい情報をまず読む
- 覚えたいことを白い紙にできるだけ書き出す
- 元の情報を見ない(記憶の手掛かりがない状態で記憶から内容を引き出す)
- 文字を綺麗に書く必要はない(書きなぐりでOK)
- 覚えにくい内容や難しい内容の場合、声に出しながら書く(プロダクション効果)
- 誰かに教えているフリをしながらアウトプットする(プロテジェ効果)
- わかっていないこと、忘れていることをについて、元の情報の見直し&確認をする(フィードバック)
- 1回読んだだけで、覚えたいことのすべてをアウトプットできることは少ない
- できれば満足する情報量をアウトプットできるようになるまで行う
- 1~3を繰り返す
- 時間をおいて、また1~3を繰り返す(分散学習)
分散学習
- 時間をあけて勉強すること
- 一度にまとめて勉強するよりも、時間を分散して勉強する方が長期的な記憶の定着が良い(分散効果)
- 同じ時間をかけて勉強するにしても、分散した方が学習効果が高い
最強の学習法:連続的再学習(アクティブリコール + 分散学習)
手順
- 少なくとも1~3回、内容を思い出せるようになるまでアクティブリコールをする
- 1日~1週間後に、またアクティブリコールをする
- 忘れている内容についてはもう一度知識を確認(フィードバック)し、少なくとも1回アクティブリコールする
- 1と2を何回か間隔をあけて繰り返す
精緻的質問と自己説明
- 頭の中で自分と自分が質問や会話をしながら学習していくこと
精緻的質問
- 勉強した内容に対して、「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」などと、自分自身に質問していく
自己説明
- 何かを学習している時に、学習者が自分自身に向けて、学習内容や学習過程の理解について説明する
- 問題の意図や問題解決の過程を自身に説明することも含まれる
- 昔学んだ知識と関連させていくことや自分の理解の度合いについて言葉にすることも含まれる
- 自己説明を促す質問の例
- この情報を自分の言葉で説明してみてください
- このページで、すでに知っていることは何ですか?新しい知識は何ですか?
- この新しい情報は、あなたがすでに知っていることと、どのように関連していますか?
- この中で理解できなかった点はどこですか?
インターリービング
- 似ているけれども異なった複数のスキルや勉強のトピックを交互に学習すること
- 知識を得る勉強だけでなく、運動のスキルにも応用できる
- 全く異なる内容を混ぜこぜにしても効果がない
- ブロック学習より効果が高い
- 元々の知識レベルが低い場合は、ブロック学習→インターリービングがよいかも
- 一般的な勉強におけるインターリービングの手っ取り早い実践方法
- インターリービングの実践例
- 資格試験の問題集の場合
- 数学の教科書・参考書の場合
- 歴史の「一問一答」のような本の場合
覚えにくいものを覚える古代からの記憶術
- イメージ変換法
- ストーリー法
- 場所法(ジャーニー法、ロキ法)
勉強のヒント
- 教材は簡単なものから難しいものへ
- 英語の勉強法
- 英単語を覚えたあとは、自分のレベルに合った英語の本や記事をとにかく読む
- ファインマンテクニック
- 紙の一番上に、理解したい概念や(数学や物理などの)問題を書く
- その下の余白を使って、その概念や問題を、他の人に教えるかのように説明してみる
- 自分が明確な答えを書けるほど理解していなかった場合には、元の教材に戻って答えを見つける
- コーネル式ノート術
- アクティブリコールができるノート
- ノートを3つのセクションに分ける
A. 覚えたい内容を書く
B. Aの内容に関した質問やキーワードを書く
C. 自分の言葉で短くまとめる
- 復習する場合は、Aの部分を隠して、Bの質問やキーワードからアクティブリコールができるか試してみる
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