【要点まとめ】FACTFULNESS(ファクトフルネス)
2020.05.05
分断本能:「世界は分断されている」という思い込み
- 話の中の「分断」を示す言葉に気付くこと
- 重なり合わない2つのグループを連想させることに気付くこと
- 多くの場合、実際には分断はなく、誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる
- (対処法)大半の人がどこにいるか探す
- 平均の比較
- 分布を調べてみると、2つのグループに重なりがあり「分断などない」ことが多い
- 極端な数字の比較
- 人や国のグループには必ず最上位層と最下位層が存在し、2つの差が残酷なほど不公平な時もある
⇒多くの場合、大半の人や国はその中間の「上でも下でもない」ところにいる
- 上からの景色
- 高い所から低い所を正確に見るのは難しい
⇒どれも同じくらい低く見えても実際は違う
ネガティブ本能:「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
- ネガティブなニュースに気付くこと
- ネガティブなニュースの方が圧倒的に耳に入りやすい
- 物事が良くなったとしても、そのことについて知る機会は少ない
⇒実際より悪いイメージを抱くようになる
- (対処法)「悪いニュースの方が広まりやすい」ことに気付く
- 「悪い」と「良くなっている」は両立する
「悪い」は現在の状態、「良くなっている」は変化の方向
- 良い出来事はニュースになりにくい
- ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい
- 悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない
- 人々は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる
直線本能:「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
- 「グラフは、まっすぐになるだろう」という思い込みに気付くこと
- (対処法)グラフには様々な形があることを知っておく
- 何でもかんでも、直線のグラフを当てはめてはいけない
恐怖本能:危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
- 「恐ろしいものには、自然と目がいってしまう」ことに気付くこと
- (対処法)リスクを正しく計算する
- メディアや自身の関心フィルターのせいで、世界は実際より恐ろしく見える
- リスク=危険度×頻度
- 恐怖でパニックになると、物事を正しく見られなくなる
過大視本能:「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み
- ただ1つの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気付くこと
- (対処法)比較したり、割り算をする
- 比較
- 大きな数字は、そのままだと大きく見える
- 1つしかない数字は他の数字と比較し、できれば割り算をする
- 80・20ルール
- 項目が並んでいたら、まずは最も大きな項目だけに注目すること
⇒多くの場合、小さな項目は無視しても差し支えない
- 割り算
- 違う大きさのグループを比べる時には割合の方が良い
- 「1人当たり」に注目する
パターン化本能:「1つの例が全てに当てはまる」という思い込み
- 1つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気付くこと
- (対処法)分類を疑う
- 同じ集団の中にある違い
- 特に集団が大規模な場合は、より小さく正確な分類に分ける
- 違う集団の間の共通項
- 異なる集団の間に共通点を見つけたら、分類自体が正しいかどうかを改めて問い直す
- 違う集団の間の違い
- 1つの集団について言えることが、別の集団にも当てはまるとは限らない
- 過半数
- 過半数とは半分より多いということでしかない
⇒それが51%なのか、99%なのか、その間のどこなのか?
- 強烈なイメージ
- 強烈なイメージは頭に残りやすいが、それは例外かもしれないと疑うべき
- 自分が絶対に正しいとは限らない
- おかしいな?と思うことがあったら、謙虚になって考える
宿命本能:「全てはあらかじめ決まっている」という思い込み
- 色々なものが変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気付くこと
- 小さなゆっくりとした変化が積み重なれば大きな変化になる
- (対処法)ゆっくりとした変化でも、変わっているということを意識する
- 小さな進歩
- 毎年少しずつ変化していれば、数十年で大きな変化となる
- 知識をアップデートする
- 過去を知っている人に話を聞く
- 逆の事例を挙げる
- 今の状況が昔から変わらないしこれからも同じだと言われたら、逆の事例を挙げる
単純化本能:「世界は1つの切り口で理解できる」という思い込み
- 1つの視点だけでは世界を理解できないと知ること
- 様々な角度から問題を見た方が物事を正確に理解できるし、現実的な解を見つけることが出来る
- (対処法)何でもトンカチで叩くのではなく、様々な道具の入った工具箱を準備する
- 自分の考え方を検証する
- 知ったかぶりはやめる
- 1つの道具だけで全てを解決することはできない
- 数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない
- 単純なものの見方と単純な答えには警戒する
- 複雑さを受け入る
- 違う考え方を組み合わせる
- 妥協も厭わない
⇒ケースバイケースで問題に取り組む
犯人捜し本能:「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
- 誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気付くこと
- 誰かを責めると他の原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げない
- (対処法)誰かに責任を求める癖を断ち切る
焦り本能:「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
- 「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気付くこと
- (対処法)小さな一歩を重ねる
- 冷静さ
- 焦っている時こそ時間をかけて、情報をもっと手に入れる
- 今やらなければ二度と出来ないなんて事は滅多にないし、答えは二者択一でもない
- データ
-
- 緊急で重要な事なら尚更データを見る
⇒正確で重要なデータだけを取り入れる
⇒下記のデータに注意
- 一見重要そうだが正確でないデータ
- 正確であっても重要ではないデータ
- 未来の予測は不確か
- 予測には幅がある
- 最高のシナリオと最悪のシナリオだけではない
- 過激な対策に注意
- 大胆な対策をとったらどんな副作用があるかを考える
⇒その対策の効果が本当に証明されているか?
- 地道に一歩一歩進みながら、効果を測定すべき
参考
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