子どもの成長は、色々な気づきを与えてくれます。
最近、
- スモールステップ(small step)
- ブレイクダウン(breakdown)
を再認識しました。
2日前、ぶら下がっているおもちゃを子どもが後ろ向きで引っ張るというのを目撃しました。
この行為に至るまでにはいくつかの段階があると思います。
おもちゃを認識する→おもちゃを前向きで引っ張る→おもちゃを後ろ向きで引っ張る |
これでもおもちゃを後ろ向きで引っ張るステップとしては十分そうですが、
子どもを見ているともっと多くの段階を要していました。
おもちゃを認識する→おもちゃに触る→おもちゃを回す→おもちゃを舐める→おもちゃの引っ張れそうな場所を見つける→おもちゃの引っ張るのに最適な場所を見つける→おもちゃを前向きで引っ張る→おもちゃを前向きで引っ張ったままにする→おもちゃを前向きで引っ張ったり離したりする→体を横にする→横向きでおもちゃが見える位置に移動する→おもちゃを横向きで引っ張る→おもちゃを横向きで引っ張ったままにする→おもちゃを横向きで引っ張ったり離したりする→体を横向きから後ろ向きに変える→後ろ向きでおもちゃに届きそうな位置を見つける→おもちゃを後ろ向きで引っ張る |
このように多くの段階を経て、毎日少しずつできることが増えていき、
最終的におもちゃを後ろ向きで引っ張ることができました。
一言で言うと、スモールステップですね。
大人になると、「A→B」を安易に考えがちです。
上の例でいうと「おもちゃを認識できたら、おもちゃを前向き・後ろ向きで引っ張ることができる」の部分です。
でも、現実には、簡単そうに見えて複数の段階をクリアしないとできるようにならないことばかりです。
スポーツだとわかりやすいですね。
あるプレイを学んだ時に、試合ですぐに使えるとはならないですよね。
実際には「プレイを学ぶ→試合で使える」ではなくて、
プレイを学ぶ→プレイで必要な体力をつける→プレイが使える状況を理解→練習→無意識にできるまで精度を高める→試合で使える |
など間に複数の段階を経る必要があります。
(これは例なのでもっと簡単にできるときもあるし、もっと複雑なときもあります)
英語でも仕事でも車の運転でも料理でも何でもよいのですが、
「A→B」を考える時は、AとBの間にある段階をちゃんと考えるようにしたいですね。
AとBの間の段階を安易に考えすぎていて、
Bができるようにならず自分には才能が無いんだと考えることは避けたいです。
なので、「A→B」を考える時は、AとBの間をもっと細分化することを意識しましょう。
一言で言うと、ブレイクダウンですね。
確実に進んでいることを感じられるし、
どこまで出来ていて今は何が出来ていないのか、
目標まで残りはどれくらいあるのかがはっきりします。
ブレイクダウンすると、
- 「A→B」をしようとしていたら、実はCとDも必要だということがわかった
- 「A→B」は一人でできると思ったけど、一人では厳しそうだ
- 「A→B」は1か月でできると思ったけど、3か月は見込まないと終わりそうもないな
といった具合に、当初気づけなかった問題も表面化します。
もちろん、「A→B」が簡単に達成される時はここまで難しく考えなくてよいです。(笑)
仕事をしていると当たり前のことかもしれませんが、
なかなかプライベートでスモールステップとブレイクダウンを意識することがなかったので、
自分への戒めも込めて書きました。